米国から日本への国際引越しガイド

何を送るか、どう送るか、入国時に何をすべきか。
引越しに必要な情報をこのページで確認できます。

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いま多い相談

  • 別送品申告はいつ・どこで?
  • 船便と航空便どちらにすべき?
  • 薬・サプリ・食品は入れていい?

3分で分かる要点

全体を読む前に、まずこの5つを押さえてください。

  1. 荷物は「送る・売る・処分・手荷物」に分ける
  2. 大きな荷物は船便、急ぎの荷物は航空便
  3. 別送品がある場合は、日本入国時に税関で申告(後からはできない)
  4. 肉製品・果物・野菜・薬・サプリは事前確認が必要
  5. 見積もりでは保険・保管料・日本側配送を必ず確認

詳しい手順を開く

まず決める3つのこと

引越し準備は、この3つを決めることから始まります。

1

送る荷物を決める

持っていくもの・処分するもの・寄付するものに分類。電圧の違い(120V vs 100V)で使えない家電も多いので注意。

2

輸送方法を選ぶ

荷物の量・到着希望日・予算で選択。船便・航空便・国際宅配便・手荷物を組み合わせるのが一般的。

3

別送品申告を確認する

荷物を先に・後に送る場合は「別送品申告」が必須。入国時に空港で申告しないと免税で受け取れません。

別送品申告 — 最も見落としやすい手続き

重要:入国時に「携帯品・別送品申告書」を2通提出すること

別送品がある場合は、日本入国時に税関で申告書を2通提出し、確認印付きの控えを保管してください。入国後に後から申告することはできません。忘れると荷物を「別送品」として免税で受け取れなくなります。

1

荷物に「別送品」と記載

送り状・外装に「別送品 / Unaccompanied Baggage」と明記。記載がないと別送品として認められない場合があります。

2

入国時に空港で申告

税関カウンターで「携帯品・別送品申告書」を2通記入して提出。別送品の個数と概要を記入。

3

確認印付きの控えを保管

返却された1通が通関時の必須書類。紛失すると再発行できません。パスポートと一緒に保管。

4

荷物到着後に通関

保管先から連絡後、控えを使って通関・受け取り。入国後6ヶ月以内に通関が必要。

補足:別送品として通関できるのは、原則として本人が個人的に使用するもの。新品・未使用品が大量にある場合は「商用輸入」とみなされる可能性があります。送り主と受取人の氏名は統一して記載してください。

荷物の送り方を比較

荷物の量・到着希望時期・予算に応じて方法を選びます。多くの方は複数を組み合わせています。

船便

家具・家電・大量の箱向け

到着 1〜2ヶ月 / 比較的安い

航空便

急ぎの衣類・書類・日用品向け

到着 1〜2週間 / 費用高め

国際宅配便

少量・緊急便(FedEx, UPS等)

到着 3〜7日 / 量が多いと割高

手荷物

貴重品・すぐ使うもの

当日 / 超過料金に注意

費用の目安:単身の場合、航空便10〜30万円、船便15〜40万円。家族の場合、船便30〜80万円程度。荷物量・距離・サービス内容で大きく変わるため、必ず複数社で見積もりを。

組み合わせの例:

  • 船便:家具、書籍、季節外の衣類、キッチン用品
  • 航空便:すぐ使う衣類、仕事道具、子供の学用品
  • 手荷物:貴重品、パスポート、薬、着替え数日分、重要書類

国際郵便(USPS):Priority Mail International等。小型荷物・書類に向いている。保険オプションあり。到着1〜3週間。

帰国までの流れ

引越しに関する主なタスクを時期別にまとめています。

6〜9ヶ月前

荷物の仕分け開始

送る / 処分 / 寄付に分類。家電の電圧チェック。

3〜4ヶ月前

引越し会社に見積もり

最低3社から取得。梱包・保険・通関サポートを確認。

1〜2ヶ月前

船便を発送

大型荷物は早めに。航空便は帰国直前でもOK。

帰国直前

航空便発送・手荷物確認

航空便を発送。手荷物の最終確認。

帰国当日

別送品申告

空港の税関で申告書2通を提出。確認印を保管。

1〜2週間後

航空便の受け取り

通関完了後に配送。転入届等の手続きも並行。

1〜2ヶ月後

船便の受け取り

通関後に配送。開梱・設置サービスの立会い。

時期国際引越し行政手続き学校・家族
6〜9ヶ月前荷物の仕分け開始(不要)日本の学校調査
4〜6ヶ月前見積もり依頼(3社以上)(不要)編入先候補に問い合わせ
2〜3ヶ月前会社決定。梱包準備USPS住所変更。銀行方針在学証明書取得
1ヶ月前船便発送公共料金・保険解約退学届
帰国直前航空便発送。手荷物確認アパート退去教材梱包
帰国当日別送品申告書2通提出(移動日)(移動日)
帰国後1〜2週間航空便の受取転入届・マイナンバー・国保転入手続き
帰国後1〜2ヶ月船便の受取運転免許切替。銀行口座学校安定化

詳細ガイド

各トピックの詳細を確認できます。必要なセクションを開いてください。

帰国3〜4ヶ月前に最低3社から見積もりを取りましょう。

梱包サービスの有無

自分で梱包するか、業者に依頼するか。段ボール手配の確認。

保険の範囲と上限額

輸送中の破損・紛失の補償内容。高額品は別途申告。

通関サポート

別送品申告の案内や通関手続き代行の有無。

日本側の配送範囲

到着港から自宅までの配送。開梱・設置サービス。

保管料

すぐ受け取れない場合の保管料。無料期間と超過料金。

追加費用

階段搬入、大型家具分解、土日祝割増、再配送料など。

梱包のコツ:箱の外側に内容物リストを貼る。壊れ物は衣類で包む。重いもの(書籍)は小さい箱に。液体物はビニール袋で二重に。

送る

  • 日本で買い直すより安いもの
  • 思い出の品・替えがきかないもの
  • 子供の学用品・教材
  • 100-240V対応の電子機器

処分・売却

  • 120V専用の大型家電
  • 日本のサイズに合わない家具
  • 送料 > 買い直し価格のもの
  • 消耗品・経年劣化したもの

寄付・譲渡

  • まだ使えるが送るほどでないもの
  • Goodwill, Salvation Army等
  • コミュニティの帰国者ネットワーク
  • Facebook Marketplace等

電圧の違い:米国は120V / 60Hz、日本は100V / 50-60Hz。米国の大型家電は、電圧・周波数・サイズ・設置条件の違いから、日本でそのまま使いにくい場合があります。送料や変圧器の費用を考えると、日本で買い直した方が現実的なケースもあります。パソコン・スマホの充電器は多くが100-240V対応なのでそのまま使えます。機器の裏面やACアダプタの表記を確認してください。

持ち込み禁止

  • 麻薬・覚醒剤・大麻
  • 銃器・刀剣類
  • 偽ブランド品
  • 児童ポルノ

検疫対象(要証明書)

  • 肉製品全般(加工品含む)
  • 果物・野菜(生鮮)
  • 植物・種子・土
  • 動物(犬・猫等)

免税範囲・申告が必要なもの

酒類、たばこ、香水、高額品などには免税範囲があります。超える場合は税関で申告し、課税対象となります。

  • 酒類(免税:3本/760ml以内)
  • たばこ(免税:200本以内)
  • 香水(免税:2オンス以内)
  • その他品物(免税:合計20万円以内)
  • 高額な新品・ブランド品・時計・電化製品

許可・証明書が必要になる場合があるもの

  • ワシントン条約対象品(品目によって許可・証明書が必要)
  • 動植物由来の製品(一部の革製品、象牙、希少動植物由来品など)

薬・サプリメント

  • 処方薬:用法用量から見て1ヶ月分以内が目安。処方箋のコピーがあると安心。
  • 市販薬:2ヶ月分以内が目安。大量だと輸入手続きが必要な場合あり。
  • サプリメント:日本で医薬品成分扱いになるものあり(メラトニン等)。事前確認を。
  • 外用薬:標準サイズで1品目24個以内。

食品

  • 肉製品:原則持ち込み不可。ビーフジャーキー、サラミ、肉入りカップ麺、肉エキス入り調味料も対象。
  • 果物・野菜:生鮮品は国・品目により禁止・制限あり。ドライフルーツも種類による。
  • 乳製品:品目により扱いが異なる。未加熱のものは特に注意。
  • 米:個人消費用に限り持ち込み可能な場合あり(量制限あり)。
  • 調味料・スパイス:一般的に問題ないものが多いが、肉エキス入りは対象になり得る。

数量を超える医薬品・一部サプリメント等は「輸入確認証」(旧称:薬監証明)の申請が必要になる場合があります。食品は品目・原産国・加工状態により扱いが変わります。動物検疫所・植物防疫所の最新情報を確認してください。

  • 海外で購入した品物の合計が20万円を超える場合、税関で申告が必要
  • 新品のまま持ち帰るブランド品、電化製品、時計などは課税対象になりやすい
  • 複数の同じ製品は「販売目的」と疑われる場合がある
  • 日本出国前から所有していたものは非課税(レシートや写真があると証明しやすい)
  • 別送品の中の高額品も申告対象。荷物リストに価格を記載しておくとスムーズ

よくある失敗

引越しで実際にトラブルになりやすいケースです。

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空港で別送品申告を忘れる

入国後には申告できません。一般貨物扱いになり、関税がかかる可能性があります。

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確認印つきの申告書をなくす

通関時に必須の書類です。再発行不可。パスポートと一緒に保管しましょう。

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荷物に「別送品」と書かない

送り状や外装に記載がないと、別送品として認められない場合があります。

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肉製品・果物・野菜・植物を確認せずに入れる

品目、原産国、加工状態によって持ち込み可否が変わります。必ず事前に動物検疫所・植物防疫所の最新情報を確認してください。

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見積もりを1社だけで決める

サービス内容・保険・追加費用が会社によって大きく異なります。最低3社で比較を。

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船便の発送時期を遅らせすぎる

到着まで1〜2ヶ月。帰国後すぐ使いたいものが届かず困るケースが多い。

次のステップ

具体的に準備を始めたい方はこちらから。